訪問看護に興味がある看護師さんへ

木下 亜矢子 看護師 町屋事業所所長 管理者

KINOSHITA AYAKO

2017年 しもふり訪問看護リハビリステーション 入職
2018年 しもふり訪問看護リハビリステーション町屋 所長・管理者 就任
2020年 しもふり訪問看護ステーション町屋事業所 所長・管理者 就任

他職種との連携を大切に、ご利用者のご家族も含めたアセスメント、ケアを信条として、看護の質の向上を目指す。

私が訪問看護の世界に足を踏み入れたきっかけ

それまで勤務していた総合病院では、医師の指示のもと医療行為をおこなうことがほとんどでした。

看護師として患者さんと向き合う時間がなくただただ慌ただしい日々に自分を見失いそうになり、もっと患者さんと向き合える看護をしたいと思い訪問看護への転職を考えました。

また当時まだ小学生だった娘との時間を確保したかったので、夜勤がなく日勤でできる仕事だったということも訪問看護を選んだ理由のひとつです。

訪問看護の現場と病棟看護との違い

一番違いを感じたのは人的環境も含め、物品が揃わないなど環境が整っていない中でケアを行わなくてはならないことです。

そんな中で五感を使い情報を収集し、看護技術を使いケアを行います。自分自身の体調やメンタルが整っていないことで失敗したり、いつも以上によくできたりということもあります。

一対一で看護をするという面では「自分を整える」ということがとても重要だと感じています。

訪問看護で求められる能力とは

コミュニケーション能力は大きいと思います。

私たちが相対するのは病気や障害を抱えながらも日々自分の生活を過ごされている方達であり、様々な価値観をお持ちです。

そのようなご利用者、ご家族が大切にしていらっしゃることを受け入れて寄り添っていく。そのためにはコミュニケーション能力は大切だと思います。

私が大切にしている看護観

訪問看護の現場は生活の場であること、そして訪問看護の主体がご利用者とご家族であることを忘れないようにしています。

看護観というものを改めて考えたことはありませんが「考える看護」がしたくて訪問看護師の道にすすみました。

新入職者への教育研修について

新入職者への教育研修はOJTが中心で、訪問に同行してもらい、実際にケアをしてもらいます。

必要となるケアは基礎的な看護技術でカバーできることがほとんどなので、それほど苦労することは無いはずです。ただ、訪問先は一軒一軒それぞれ環境も違いますし、利用者様のADLも違います。

自分の思うようなケアはできたのか、利用者さんにとってはどうだったのか、振り返りをしてもらい次回につなげてもらいます。

訪問看護に興味がある看護師さん

しもふり訪問看護ステーションは、看護職とリハビリ職がお互いを尊重し高め合いながら、それぞれの専門性を融合させて地域に貢献しているステーションです。

自分一人で患者さんを看るのは怖い、不安だと、みなさんおっしゃいます。それは誰でも同じですし、そう思うのが当然です。しかし、何が怖くて何が不安なのかその答えは自分の中にあり、それを見つけられたときこそが看護師として人として成長できるときだと思います。

これまでに感じたことのない看護のすばらしさ、自己成長を実感したい方、挑戦してみてはどうでしょうか。